唐沢氏の言い訳がアレすぎる

唐沢俊一ホームページ :: ニュース :: 新刊 :: 8月1日投稿

今回の原稿の当該部分の掲載については、山川惣治・著『サンナイン』のあらすじ紹介を記載する文章の参考として手元にコピーし、メモしておいた漫棚通信氏のサイトの文章を、原稿執筆時、当方のケアレスで、ほぼそのままの形のものをペーストしてしまい、あらすじ引用という当該部分の性質上、原稿チェック時にその文章の同一性につい意識が回らぬまま、結果的に引用の条件を満たさぬ形で掲載する形になってしまったものです。

「ちょっと手が滑ってコピペしちゃいました」て。
検証サイトを見る限り、本案件をコピペというのはさすがに通らないだろう。
例えば、漫棚さんの文章

 この本に、雑誌「たま」2号から転載される形で、山川惣治の手記が掲載されています。

わたしが始めて(ママ)空飛ぶ円盤と呼ばれている宇宙船を見たのは、昭和三六年の六月である。

 山川惣治はもともと円盤に興味があり、実在を確信して「少年エース」という作品内に円盤を登場させたところ、CBA(宇宙友好協会 Cosmic Brotherhood Association)から接触があり、彼らからテレパシー・コンタクト、略してテレコンをすすめられたという経緯。テレコンとは、頭の中で円盤を呼んでいると、それに答えて空飛ぶ円盤が飛来するというものだそうです。

 まず山川夫人が風呂上りに自宅屋上でテレコンをしてみると、円盤がやって来ます。家族みんなが屋上へ駆け上ってみると、もういない。山川惣治だけ仕事に戻りますが、今度は屋上に残っていた夫人・長男・長女・次男・次女の5人が円盤を目撃。山川が上ってみるともういない。

唐沢氏の『新・UFO入門』の文章

 平野威馬雄『空飛ぶ円盤のすべて』(高文社)によれば、山川氏はあのハヨピラのUFOピラミッド建設にまで関わっていたというのである。平野氏の本には、

「わたしが始めて(ママ)空飛ぶ円盤と呼ばれている宇宙船を見たのは、昭和三六年の六月である」

 という、山川氏のUFO体験談が雑誌『たま』2号からの転載という形で紹介されている。山川はもともと円盤に興味があり、実在を確信して『少年エース』という作品内に円盤を登場させたところ、CBAから接触があり、彼らから宇宙人とのテレコン(テレパシー・コンタクトの意)を勧められたという。まず山川夫人が風呂上りに自宅屋上でテレコンをしてみると、果たして円盤がやって来た。だが、家族みんなで屋上へ駆け上ってみると、もう消えている。山川だけ仕事に戻るが、今度は屋上に残っていた夫人・長男・長女・次男・次女の5人が円盤を目撃。だが、呼ばれて山川が上ってみるともう消えている。

上記部分だけでも、文章の入れ替えが行われている。
他の部分では単語の変更以外にも、一部表現の変更まで行っている個所もある。
これをケアレスミスと言うなら、ボンクラ学生のやる「友人のレポートを元に微妙に表現だけ変えて提出」ってのもケアレスミス扱いになる。
単にネタ元を割られたくなかっただけと勘繰られても仕方ない。


以前唐沢氏はサイト上で以下のように述べている。

悪意または盗用という意はまったくありませんが、
山川惣治『サンナイン』のストーリィ紹介に関し、当サイトの
紹介を大いに参考にさせていただいたことは事実ですし、
ある作品のストーリィを紹介するという性格上、参考にさせて
いただいたサイトとの記述の非常な類似のあることも事実です。

「似てただけだよ、意図してやってないよ」とか言っておきながら今更この言い草。下手を打ちすぎ。
そもそも『新・UFO入門』では、「引用」という形にする気が全く見当たらないんだから、後付けの言い訳なんかせず、最初の路線通り「参考にしておきながら漫棚サイドに対し正しいプロセスでの許可を求めなかった」という点を謝罪しておけば良かったと思うんだがなあ。