読書月間中

俺的読書タイム発動中。あまりに積み本が増えたんでここらで消化しないと。
ここ一月の間に読んだ本と一口感想。

北壁の死闘 (創元推理文庫) (創元ノヴェルズ)

北壁の死闘 (創元推理文庫) (創元ノヴェルズ)

登山中のテンションの高さが堪らない。
憎まれキャラの立ち位置が非常に少年漫画的で笑った。
でも格好いい。少年漫画が嫌いな人なんていません!
オチの付け方も非常に綺麗。どこぞの漫画家も見習って欲しい。

カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)

カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)

カラマーゾフの兄弟〈中〉 (新潮文庫)

カラマーゾフの兄弟〈中〉 (新潮文庫)

カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫)

カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫)

同一人物なのに、通称や愛称で異なる名前で出てくることが多いため、最初は酷く混乱したり。
(最近出た新訳本は呼称が統一されているらしい)
これ宗教的なバックグラウンドがあったらもっと面白いんだろうなあ。
典型的日本人な俺には感覚として分からないところが多い。
登場人物のアクの強さは素敵。
もし奴らが現代でブログ書いていたら絶対はてブで叩かれてる。

悪童日記 (ハヤカワepi文庫)

悪童日記 (ハヤカワepi文庫)

ふたりの証拠 (ハヤカワepi文庫)

ふたりの証拠 (ハヤカワepi文庫)

第三の嘘 (ハヤカワepi文庫)

第三の嘘 (ハヤカワepi文庫)

アゴタ・クリストフの双子3シリーズ。
ミステリとして読んでも一級品だと思う。
無機質な描写と、その描写に反する内容のエグさが背筋に来ます。

火車 (新潮文庫)

火車 (新潮文庫)

最初の傍点にたどり着いた時は本当にゾクゾクした。
最高の自己破産啓蒙小説。
この本と「闇金ウシジマくん」は啓蒙本として各家庭に配るべき。

さよなら妖精 (創元推理文庫)

さよなら妖精 (創元推理文庫)

青春小説の傑作。
米澤穂信の書く日常ミステリは、この話の筋に非常にあっていると思う。
登場人物が頭良過ぎるきらいはあるけど。こんなに落ち着いた高校生そうそういねえ!
あと、この人の書く女性はキャラが立ちすぎて困る。こんな同級生いたら即惚れる。

新装版 虚無への供物(上) (講談社文庫)

新装版 虚無への供物(上) (講談社文庫)

新装版 虚無への供物(下) (講談社文庫)

新装版 虚無への供物(下) (講談社文庫)

黒死館殺人事件」「ドグラ・マグラ」と並ぶ日本三大奇書の一つ…らしい。
読後感は「匣の中の失楽」に近かった。酔う小説。
何故アンチ・ミステリなのかは最後まで読まないとわからない。
ちなみにトリックは一つも分かりませんでした。
ミステリは頭悪い方が楽しめるね!


というか殆ど徹夜本リストのなかに入ってるというオチ。
俺は流される男!