ケンタッキーのアレ

「ゴキブリ揚げた」mixi日記は「事実無根」 ケンタッキーに「本人が謝罪」 - ITmedia NEWS
未成年の戯言で会社が揺らぐのがWeb2.0(笑)クオリティ。
食品関係の事件が多発→吉野家→本件という流れと、商戦前というあまりに狙い過ぎなタイミングに陰謀論が全力で噴出しそうです。


事の真偽はさておき、インシデント対応例として分析する分には非常に興味深い。
KFCが取る選択肢としては

  1. 完全スルー
  2. 対外的には調査中として時間を稼ぎ、ほとぼりがさめてから何らかの対応を行う
  3. 即日対応
    1. 対応後、そのまま広報戦略を控え、世間の風当たりが弱まるのを待つ
    2. 原因となった子を民事で吊るし上げ。対外的には謝罪と虚偽への非難で対応。

どの選択肢を選んでも風評被害は避けられないのが涙を誘う。バッドエンド多過ぎ。


今回のように、他のニュースと絡められない単発事件なら1を取る可能性もゼロではなかったかもしれない。
似たような事件が騒がれてる昨今でなければ、ここまでのネタにはならなかったはず。タイミング悪すぎ。
本来ならば2番が一番ダメージが少なそうだが、これも時期が悪すぎるせいで取る訳には行かず、3を選んだ形に見える。
炎上観戦者には3-2を望む人達が多そうだが、ぶっちゃけKFCに利が少なすぎ。
訴訟でもぎ取れる額なんて被害額に比べて少なすぎるし、訴訟終了までの時間を考えると「虚偽である事への裏付け手段」としては殆ど意味が無い。
それでもやるとすれば、動機はせいぜい面子の問題だけ。下手にヘソを曲げられて「あれは本当」とか言いはじめたら目もあてられないし。
あまりに世間からの風当たりが強いようなら対症療法として取る可能性はあるかも。


yahooのニュースタイトルに「〜はウソ」と記載させた広報の手腕は素晴らしいと思いましたが。
夜中過ぎまで広報は対応に追われたんだろうな…


これで週刊ダイヤモンドとかに「短期雇用の落とし穴 -人件費圧縮かリスク回避か-」みたいな特集組まれたら俺の中ではハネ満です。