漫画絵規制への批判記事に対するもやもや感

DungeonCrawl闇エルフ火の精霊使いがツモの悪さで煮詰まってきたんで気分転換。
気分転換に突っ込みってのもどうかとは思いますが。

王様を欲しがったカエル |児童ポルノを撲滅しようと画策している団体は、内部で児童にポルノを鑑賞させている。
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ちょっとアレだなと思っていたら、ブクマに「なんて良記事!みんな読め!」系のコメントがつきまくってたため盛大にもにょるハメに。
特に強調している赤字部分へ突っ込み。

特にヤフーはブリーフケースを初めとする各サービスを、小児性愛者が児童ポルノを流通させる際に悪用したことに危機感を感じ、規制サイドに回った好例だろう。

言ってない事を読み取るマン参上って誰も突っ込んでない!
「ブリーフケースをロリコンがアプロダとして使い、それを煙たがったYahooが自己サービス名を出さずに対処するための戦略」
というストーリーがありそうだからというだけの論で、根拠がなくね?
「規制に賛成した根本の理由」なんて外野側は想像するしかないから、まあ推測するのはいいんだけど。
自説の根拠に推測を持ってきちゃうのはダメじゃないかと。

エクパットもこの例外ではなく、児童にポルノを見せるというイタズラまがいのことをしっかりやっている。
ECPAT/ストップ子ども買春の会』には、かつてSTOPユースαという未成年を中心とした下部組織があり、このメンバーの未成年者がECPATの成人メンバー公認の元に公然の場でポルノを所持・鑑賞していた事実があるんだな、これが。

 具体的な日時は2003年3月29日。ストップユースα主催で行われた「世代別・男が語る!なぜ起こるのか?子ども買春・子どもポルノ」というイベントで、このイベントにパネリストとして登場したAという高校生(当時)が、公然の場で成人のメンバーの許可を得て、ポルノを鑑賞していたのだ。

コレも言葉のイメージ先行ぶりに激しくもにょる。
ネットでざっくり検索して見つけたのはコレ

 ポルノの有害性について、同会の共同代表である中原眞澄氏は次のように書いています。
(以下引用)
 「また、日本の子どもポルノサイトの多くはコミックであり、その用途は実写と変わらない。描写の暴力性は実写より悪質な場合も多く、子どもに与える悪影響は一層大きい。それゆえ、コミックやアニメも含め、子どもに対する性暴力・搾取が目的として明らかな場合は、子どもポルノに含めて禁止するべきである。」

(引用元)「月刊社会民主」二〇〇〇年三月号
 それにもかかわらず、ユースα集会では、ユースが自分でインターネットから集めた漫画風の性的なイラストを「擬似ポルノ(資料6を参照)」と呼んで批判し、希望者に閲覧させていたとの事です。

 個人的には、子どもが自発的にするのであれば、そのような行為に悪影響があるとは思いません。しかし、ストップ子ども買春の会はポルノが子ども達に悪影響があると信じているのですから、主張と行動が明らかに矛盾しています。そればかりではなく、子どもが「非常に危険な行為」をしているのを敢えて止めていないことになります。


グリーントライアングル編集
「こどもの性的な虐待に関するいくつかの誤解を解くことを目的とした資料」より

toriyamazine氏の記事とかなり印象が異なる。
要は、この「エクパット・ストップユースα」のメンバーである高校生Aが、「えっちなのはいけないと思います!」集会の資料として、ネットで拾ってきたエロ絵を使って
「こんなのが世の中にあふれてます!けしからん!もっとやれ
とか解説したらしい。
それに対し、「ガキへのエロ禁止って言ってる奴らが、プレゼン資料とはいえ高校生がエロ絵見るのを許すのはどうよ」という突っ込みが上の引用文。
この突っ込み自体は妥当だと思うが、これを「児童にポルノを見せると言うイタズラまがい」と言っちゃうのは、規制側の手口と同種の誇張になるんじゃないか。
まあ実際現場を見た訳ではないから資料としてどんな絵が使われたかは不明なんだけど。
(東方絵をみて「みみみ巫女服で腋が開いてるなんて!」とかどもりながらつっこんだのか、フタナリ絵をみて「何故女にチンコが!」とかカルチャーショックを受けつつ突っ込んだのか。どっちもねえよ)
批判する対象と同じ手口で批判するのは筋が良くない。
ブクマとかリンクを見ると、すでに「この団体は児童にポルノを見せるような団体です!」と言う話が一人歩きしているし。


どうも、この手の話に対する「敵を攻撃するなら全て正しい」という空気が凄く気になる。
相手と同じ間違いを犯すのは極力避けないと。