「中価格テンキーレスキーボード発売」というのは俺的に今年最高のニュース

待たされ過ぎたために目の前にある記事が信じられない。
実際に見ると夢じゃなかろうかと思う位の待望の一品。
FILCO、Cherry製スイッチ装備のテンキーレスキーボード


「単なる普通のキーボードじゃね?」と思うかもしれないが、この
「フルサイズキーボードのテンキーのみを省いただけのキーボード」
というのは本当に数が少ないジャンルだったりする。
FKB8744やIBMのSpaceSaverとか名キーボードは結構あるんだが。
ちなみに、DreamCastキーボードもFKB8744のOEMです。ゲーセンにもあったアレ。


この、テンキー部分10cmをカットしただけのキーボードがどれだけ使い勝手が良いのか、触ったことがない人にはピンとこないかもしれない。
しかし、現在もFKB8744をPS2→USB変換コネクタかまして使っている俺から言わせると、この「右手側10cmのスペース」という価値は本当に計り知れない。
キーボードからマウスへの腕の移動量が減り、腕をその分開かずにすむこの配置は、何をするにしてもこの上なく便利。
業務にしろゲームにしろ、一回使うと戻れなくなる。


「それならミニキーボードでいいじゃないか」という人もいるかもしれないが、
「基本キー配置はフルキーボードと一切変わらない」というのがミソ。
特に、ファンクションキーを多用するゲーマーや、Home/End等も使ってアプリ操作する人間にとっては、これらのキー配置が変更されるのは致命的。
あの「12個のファンクションキーが4つずつ3分割されている」事の有用性をゲーマー以外で理解してる人が少ないのか、現行出ているミニキーボードは本当に微妙な配置が多い。
また、テンキーレスキーボードは基本的にフルサイズのキーボードをぶった切っただけの品なので、キータッチはフルサイズキーボードと全く同一な事が多いのもポイント。
小型キーボードに多い、浅いキータッチが苦手な人間にとってはこれだけでも嬉しい。


スペースと機能性を併せ持つテンキーレスは、キーボードと言うインターフェースの一つの到達点とすら言える。
しかし、超低価格でフルサイズキーボードが買える現在、高い金を出してキーが減っただけのキーボードを買う人は少ないらしく、このタイプのキーボードは本当に壊滅的。
現在では東プレのRealForce系で非常に高価(20K弱)なキーボードがあるだけで、「液体をこぼしてキーボードを燃えないゴミにする」作業をしょっちゅうやってる俺としては二の足を踏んでいた。*1
そこに来た中価格帯キーボード、しかもMX-linearスイッチときたらこれは俺への神の啓示としか思えない。


PC使いの環境を一変しかねないテンキーレスキーボード、そこの貴方も是非!(TVショッピング風に)

*1:RealForceの打鍵感にあまりピンとこなかったのもある