スマイルスキャンは素敵な「技術」だと思います

前に関連ニュース読んで、「画像認識もここまで来たか」と感慨深く思ってたんですが、この記事とブコメ欄を見てとても悲しい気持ちに。

最低の発明であることが理解できない日本 - 非国民通信
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この技術の使い方から「日本的なるもの」を批判するのは百歩ゆずるとしても、「こんな技術開発してどうするんだ」とか「オムロン最低」とかいうコメントが連発してて、そりゃ科学技術関連で事業仕分けされるよと思いました。


「光学情報から人の顔を認識し、その情報から『感情』を数値化する」って、気の遠くなるような技術の積み重ねで、画像認識系での一つの夢みたいな物なんです。
これは、「機械とのコミュニケーション」の可能性に繋がります。


平たくいえば、アトムとかドラえもんとかの「目」が、もう手の届く所まで来てるのかもしれない、という話なんです。
この技術を自己フィードバックすることができるならば、ロボットが自分で判断して、表情を作ることができるかもしれません。3D映像でなら、「AIが感情表現として表情を作る」事も可能かも知れません。
コンピュータの中の電子知能の女の子や、人と肩と並べて話すアンドロイド、ユーモアを含んだトークを連発してくれる車載AIがすぐ先にあるかもしれないんです。


技術というのは、一つ一つ見れば本当に馬鹿馬鹿しいようなネタも沢山あります。
でも、その組み合わせや応用次第で、どこまでも世界を広げることが出来ます。
「便座に座ったときの肛門の位置を把握する」という技術が、どれだけ私たちの生活を豊かにしてるか考えたことがありますか。


右とか左とか、自分の意見を主張するのは構わないけど、そのための当て馬で技術をないがしろにして欲しくないという、製造業の末端技術者の率直な意見でした。まる。