CCCDは本当にRedBook違反なのか

今更ながら、最早覚えている人も少ないCCCDについて調査する必要があったため、軽くぐぐるさんに尋ねてみる。
まあ3年も前のネタなんで情報は古めだったりするが、色々なサイトで「CCCDはRedBook違反!死ね!」とか書いてあるのを発見し、心安らかな気持ちになる。
ところが、どうも上記のような文を乗っけているサイトは伝聞ばかりで、検証を行ってるサイトは少ない。


RedBookというのは、よく「CD規格」と言われる事が多いが、正確には「CD-DA規格」を指している。
この規格にはCD-ROMとか記録メディア等は含まれず、本当にCDのベース部分(物理特性やインターリーブ・訂正方法等)しか規定されていない。
(CompactDiscが作られた当時はそんな概念自体存在してないので当たり前っちゃ当たり前)


CCCD(CDS-X00)について語っているいろんなサイトを見ると、CCCDの特徴として、

  • スタンプの時点で意図的に埋め込まれているC2エラー
  • セカンドセッションのTOC偽装

という二点が挙げられている事が多い。
ところが、前者は「エラー訂正を行った結果」でしかないため、当然RedBook違反ではない。
(RedBook制定当時に「わざとエラーを入れる」必要性なんて想定されてる訳ないし。)
また、マルチセッションというのはRedBookの範疇ではなく、別の規格となるため、後者に関してもRedBook違反とはいえない。
つまり、上記二点は「CCCDはRedBookに違反している」根拠にはならない。
ということで、これらを根拠に「CCCDはRedBook違反」と言っているサイトは全てアウトという事になる。*1


ネットリテラシー云々と書いてあるサイトで「CCCDは(ry」の文を見るとぐんにょりするので、ネットの端で寂しくツッコミ。

*1:実は、CDS-200にはもう一点、明確にRedBookに違反しているポイントがあったりするが、そこまで検証しているサイトは見つけられなかった。CDS-200以外のメディアで検証を行ったことが無いため、現行のCCCDでもあるかどうかは不明。